無機多孔質の珪藻土とは?
珪藻土は、珪藻(ケイソウ)と呼ばれる藻が化石化したものをさし、数少ない輸入に頼らなくてもよい自給可能な鉱物です。江戸時代以前には、食べられる土としても認知されており、熊本城には籠城時の備えとして内壁材に使用され、また、飢饉の時には穀物と一緒に煮炊きされ食されたとの記録も残っています。また、七輪や“かまど”の原料として使用されるなど、古くから日本人の生活には欠く事のできない鉱物でした。
一方、工業的にその特異な機能から注目されたのは、アルフレッド・ノーベルがダイナマイトの製造のため、取り扱いが極めて難しいニトログリセリンを珪藻土に吸収させることで安定化させ、安全に取り扱うために使用した事が初めてと言われています。
近代では、採掘した原土を焼成分級することで、純度の高い工業製品に加工し、ビールなどの飲料や砂糖など食品、抗生物質など薬剤の製造プロセスのろ過工程で使用され、また、建材や樹脂製品などの原材料として広く使用されており、先進諸国の文化的生活には欠かせない存在となっています。
そのように広くご使用頂いているにも関わらず、低い認知度である状況を鑑み、日本をはじめアジア地区における珪藻土業界のリーティングカンパニーである、昭和化学工業株式会社は、珪藻土及び珪藻土製品のことを更に認知して頂くことを目的に珪藻土.comを制作しました。
一般の方から研究者の方にもご活用頂ける様に制作しておりますが、不十分と思われる点があれば【お問い合わせ】より、ご指摘願います。
珪藻土の歴史や一般的な情報は【珪藻土とは?】ページをご覧ください。